最近は円安ドル高がずっと続いていますが、苦しんでいるのは我々日本国民だけではありません。アメリカの住民たちもやはり苦しんでいるようです。
今回はアメリカ国民の悩みをまとめた記事を紹介します。
ソース元
https://finance.yahoo.com/news/americans-cant-break-thanks-surging-172201469.html?ref=biztoc.com
Americans can’t get a break thanks to surging mortgages, food and fuel costs. Here’s all the ways consumers are getting screwed.
住宅ローン金利の上昇
米国の金利上昇にともない住宅ローン金利も上昇しています。米国の30年住宅ローン金利はここ数日で23年ぶりの高水準に上昇したそうです。8月3日時点で、30年固定住宅ローンの平均金利は6.9%もの上昇を記録しました。
では住宅ローン金利が上がるとどのような影響を及ぼすでしょうか。住宅ローン金利が上がるという事は、借入コストが上がるという事です。現在の低金利の住宅ローンで生活している人は、新しい住宅ローンを結ぼうとはしなくなります。よって誰も住宅を売らなくなり、住宅の供給が圧迫されて、新しく住居を求める人々に出回る不動産価格が上昇してしまいます。
ガソリン価格の高騰
実はここ数ヶ月間はウクライナ戦争勃発時と比べて安い価格でガソリンを享受していました。しかしその波は終わりつつあります。
おもな原油供給国であるロシアやサウジアラビアが、原油の供給量を削減したことにより価格が上昇しました。ベンチマークとして知られるブレント原油とウェスト・テキサス・インターミディエイトは現在、1バレルあたり80ドル以上で取引されています。
食品価格の高騰
オレンジジュースやカカオの価格も高騰しています。原因としては異常気象と作物に蔓延する病気が挙げられています。さらには米や砂糖、大豆、小麦などの価格上昇も確認されています。
また、ノーベル経済学者のポール・クルーグマン氏は次のように述べています。
「グリードフレーション」も問題の一部であり、企業は高インフレ時に利益を上げようとして価格を吊り上げている
グリードフレーションとは?
強欲インフレともいいます。企業の便乗値上げによるインフレという意味です。生産コストが上昇しているにもかかわらず企業の利益が伸びているということは、企業が欲張って儲けている、という批判的な意味合いで用いられます。
今後のドル円の見通しは?
2023年8月23日現在では、ドル円は145円を上抜けましたが日銀に目立った動きはありません。しかし、アメリカの景気が一概にいいとも言えないのも事実です。注目となるのは150円付近、前回高値の152円付近です。去年は黒田砲が炸裂してドル円が一気に暴落しましたが、今年は去年の二の舞にならないよう気を付けます。
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