最近エヌビディア株が爆上げなどのニュースを見るようになりましたが、どのような企業なのか知らない方も多いかと思います。今回はエヌビディアについて分かりやすく解説します。
エヌビディアとは?
エヌビディア(NVIDIA)はアメリカのカリフォルニア州に本拠地を置く半導体メーカーです。特にGPUの開発に特化しています。
GPUというのはパソコンで処理した画像などを描写するために使われるパーツのことです。このパーツが世界中で用いられています。
エヌビディア社は企画設計と販売のみを行っており、実際の製造は外部委託しています。つまり、エヌビディア社自体は工場を持っていません。製造は世界最大手の半導体受託製造企業であるTSMCに委託しています。
エヌビディアの強み
エヌビディアといえばなんといってもGPUです。このGPUが非常に高性能であるため、世界中の大企業で使われています。
身近な例として、任天堂の家庭用ゲーム機で爆売れしたあの「Nintendo Switch」も、エヌビディアが共同開発していました。
用途も幅広いです。AI技術やディープラーニング、自動運転システムなどに大いに活用されています。
2017年の5月にはトヨタは自動運転向けのAI開発でエヌビディア社と提携しました。これはトヨタ社に限ったことではなく、世界中の大手の自動車会社(アウディ、テスラ、VWなど)はエヌビディアと軒並み提携しています。
アマゾン社とアルファベット社も、それぞれの企業でエヌビディアのGPUがAIプロジェクトに活用されていることを認めています。
また、最近ではeスポーツが盛んになり、ゲーミングpcが売れる時代になりました。ゲーミングpcはGPUも高い性能が要求されます。そこではエヌビディアが設計開発しているGPUである「GeForce」が広く普及しており、エヌビディアの売上に大きく貢献しています。
AIや自動運転技術の発展や、eスポーツの普及がエヌビディア社の成長を促したと言っても良いでしょう。
エヌビディアの売上、株価の成長
エヌビディアは今や米国を代表する大企業です。エヌビディアの時価総額は2023年の5月には1兆ドルをこえました。
2023年8月現在ではアメリカ企業の時価総額ランキングでなんとアップル、マイクロソフト、アマゾンに次ぐ4位に位置しています。
2023年5~7月期の決算でも前年同期比で売上は2倍、純利益は9倍にものぼりました。
株価は5年で15倍以上上昇しました。エヌビディアは市場の予想を上回る業績を毎回たたき出したので、株価もどんどん上昇していきました。2018年末には株価は約30ドル前後で推移していたのが、2023年の8月には500ドルにタッチしました。
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