TOPIXは日本の代表的な株価指数です。投資を始めた方なら良く耳にするかと思います。
今回はTOPIXの仕組みや特徴、日経平均との違いを解説していきます。
TOPIXとは
TOPIXは、日本語では東証株価指数と言い、Tokyo Stock Price Indexを略したものです。「東証」は東京証券取引所の略です。
東京証券取引所は東証1部・東証2部・マザーズ市場・JASDAQに分かれていましたが、2022年4月から区分がプライム市場、スタンダード市場、グロース市場へと変わりました。
TOPIXは主に東証1部およびプライム市場を対象としており(原則プライム市場)、これらの市場に上場している大企業が含まれます。そのため、TOPIXは日本株のベンチマークとしての役割を果たしています。
1968年1月4日を基準日に、当時の東証1部上場の全銘柄の合計の時価総額を100として算出しています。
その後の時価総額の増減をみることで、日本株の成長具合を示す指標として機能しています。
ちなみに、日本取引所グループ(JPX)の子会社である株式会社JPX総研が1秒毎に、算出・公表しています。
次に、計算方法について見ていきましょう。
TOPIXの計算方法
次の計算式で求まります。
TOPIX=(算出時の指数用時価総額÷基準時価総額(1968年の時価総額))×100
「算出時の指数用時価総額」は、実際に取引され、市場に流通する可能性の高い浮動株の時価総額で計算されます。
TOPIXの構成銘柄
ここではTOPIXを構成する代表的な銘柄10種を紹介します(2023年8月現在)。
・トヨタ自動車
・ソニーグループ
・キーエンス
・三菱UFJフィナンシャル・グループ
・日本電信電話
・三菱商事
・三井住友フィナンシャル・グループ
・日立製作所
・東京エレクトロン
TOPIXと日経平均の違い
TOPIXと日経平均の違いについて、表にしてまとめてみました。
TOPIX | 日経平均株価 | |
銘柄数 | 約2200銘柄 | 225銘柄 |
対象 | プライム市場の全銘柄 | プライム市場から選定 |
計算の種類 | 時価総額加重型 | 株価平均型 |
表示 | ポイント | 円 |
銘柄数と計算の種類が主な違いですね。
TOPIXでは時価総額をもとに計算されますが、日経平均では株価をもとに計算されます。
また、過去のチャートでの変動は基本的にはどちらも同じような動きをしています。
しかし、インデックス投資などでは、より対象銘柄数の多いTOPIXの方が安定しているとみなされ好まれる傾向にあるようです。
まとめ
今回はTOPIXについて解説しました。他の株価指数についても解説する予定なので、気になった方はそちらも確認してみてください。
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