ナイキはスポーズシューズで有名な企業です。日本でも”Just do it”のスローガンでおなじみですが、2023年8月現在株価が大幅に下落しています。今回はその現状と、下落を引き起こした原因について解説していきます。
ソース元
https://finance.yahoo.com/news/nike-eyes-record-losing-streak-183612776.html
Nike Suffers Record Losing Streak on China, Inventory Woes
ナイキとは
ナイキ(Nike)は、アメリカのスポーツ用品メーカーであり、世界的に有名なブランドです。ナイキは主にスポーツシューズ、衣料品、スポーツ用具などを製造・販売しています。
ナイキはスポーツ用品メーカーの売上ランキングにおいて、1990年から1位を記録し続けています。スポーツブランドの中ではナイキが飛びぬけて強いことが分かります。
ナイキ株は現在では米国の主要な株価指標であるダウ平均やS&P500を構成するほどの大型株です。
ナイキ株が大幅下落中
ナイキ株は、2022年から下落の一途をたどっています。
8/22日時点で株価は1.4%下落して101.46ドルを記録しました。ナイキは9取引連続で下落し、これは初の公開株式(IPO)が行われた1980年12月以来の最長の連続下落となりました。
ナイキ株の下落の原因
ナイキ株の下落の原因は主に二つあります。
ディックス・スポーティング・グッズの利益見通しの下方修正
ナイキ株の最新の下落は、小売業者でありナイキの顧客であるディックス・スポーティング・グッズ社が投資家を失望させる第2四半期決算を発表し、今年の利益見通しを下方修正した後に起こりました。これは店舗での盗難が増えたためです。
中国経済の低迷
もう一つ、根本的な原因として挙げられるのが、中国の消費者回復が緩慢であることです。中国の小売売上成長率は7月に2.5%に減速し、4%の中央値予測を下回りました。
中国はナイキにとってとても重要な成長市場なので、中国の影響を大きく受けていると言ってもよいでしょう。
中国経済がやばい
現在、中国ではコロナ以降消費が鈍化し、それにより企業も投資を控える、という負のスパイラルにおちいっています。いわゆるデフレの状態です。
そのため、消費が冷え込んでいるので外国からの輸入量も減少しています。中国経済の影響は世界的に広がっています。日本経済への影響も考慮して、今後の中国の動向に要注目です。
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