ロシアのウクライナ戦争によるコモディディー市場のブームがとうとう終焉を迎えたようです。
ソース元:
https://www.thisismoney.co.uk/money/markets/article-12386753/Commodity-giants-profits-tumble-28bn-Ukraine-war-earnings-boom-finally-comes-end.html
Commodity giants’ profits tumble by £28bn as Ukraine war earnings boom finally comes to an end
ウクライナでの戦争による商品市場の暴騰
2022年にロシアがウクライナの侵攻することにより、商品市場は混乱におちいりました。ロシアは、主に石炭、原油、天然ガス、アルミニウム、ニッケルを供給する主要国であり、一方でウクライナは穀物の主要な供給国となっています。
戦争により、コモディティー市場のボラティリティが高まり、市場価格が高騰していたのです。
用語:コモディティー市場とは?
原油、ガソリン、天然ガス、貴金属、穀物などを扱う市場のこと。
どんな生産者が生産したかに関係なく、商品価値が同等かほぼ同じであるという特徴をもつ。
これにより、ロシアのウクライナ侵攻以降、コモディティー企業はボロ儲けをし、投資家たちもその恩恵にあずかっていました。
コモディティー市場は正常になりつつある
しかし、混乱に陥ったコモディティー市場は修復しつつあります。
英国の石油・鉱業大手は2023年の上半期に合計利益を280億ポンド以上減少させました。ほとぼりが冷めた、とも捉えられます。
特に、スイスに本社を置く大手の金属企業であるグレンコアは、2023年の上半期の利益が2022年の149億ポンドから74億ポンドに減少しました。
AJベルの投資ディレクター、ラス・モールド氏は、次のように述べています。
「昨年のロシアのウクライナ侵攻によって引き起こされた混乱以来、資源市場が正常化したという明確な証拠が欲しいなら、グレンコアの業績に見られる利益の半減がそれだ」
ウクライナ戦争の現在
2023年8月現在、以前としてロシアによるウクライナ侵攻は続いています。
直近では、ウクライナ軍は6日、南部クリミアとヘルソン州のロシア側の支配地域を結ぶ二つの橋を攻撃し、ロシア軍の補給路を混乱させたそうです。
まだまだ戦争は長引きそうですが、これ以上悲惨な事態にならないよう早期の解決を望むばかりです。
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