AIブームはまだまだ続く?!1990年代のITバブルとの違い

近頃ChatgptなどによりAI事業がかなり熱を帯びてきています。過去のITバブル崩壊の例もあるので「すぐに熱が冷めるのではないか」とつい警戒してしまいますが、現在のAIブームはまだしばらく続くだろうという見方が出ています。

ソース元
Why the AI spending boom won’t end up like the 1990s tech bubble

https://finance.yahoo.com/news/why-the-ai-spending-boom-wont-end-up-like-the-1990s-tech-bubble-164056892.html

1990年代のITバブルとの比較

実は、現在のAIブームのようなハイテクブームは過去にもありました。1990年代のITバブル(インターネットバブル、ハイテクバブルともいう)です。

1990年代にも半導体ブームがあり、シスコ、オラクル、インテルなどの企業の株価が急騰しました。しかし、その後、マクロ経済の減速を引き合いに出して失業が増加し、利益が損失に転じるといった状況が発生しました。これにより、これらの企業の株価は80%近く下落し、ITバブルは崩壊しました。

このころの企業は「(会社を)作れば後で客は来る」という希望的観測がはびこっていました。つまり、市場の熱が行き過ぎていた、ということです。

しかし今回のAIブームに関して、ジェフリーズの株式アナリスト、マーク・リパシス氏は木曜、顧客向けノートで次のように述べています。

「今日、生成型AIを活用して製品の機能強化、生産性の向上、大幅なコスト削減などを通じて利益を上げている企業の例が数多くあると考えている」

今回のAIブームでは、市場の熱に対して、業績がちゃんと伴っていると考えることができます。エヌビディア社を例に挙げて見てみましょう。

エヌビディアとは

ここでエヌビディアがどんな企業なのかおさらいしておきましょう。

エヌビディア(NVIDIA)はアメリカの半導体メーカーです。特にコンピュータのGPUの設計に特化しています。そしてこのGPUはAIやディープランニング、自動運転システムなどに大いに活用されています。

つまり、AI技術が発展すればするほど、エヌビディアのGPUは使われる、というわけです。

エヌビディアはまだまだ強い

エヌビディアの第2四半期決算は好調で、市場の予想を上回りました。エヌビディアの第2四半期の収益は、前年比で101%増の135.1億ドルでした。エヌビディアの利益は伸び続けています。

四半期決算報告を受けて、株価の年間上昇率は約 230% に達しました。需要がエヌビディアの供給を上回っていることを示す指標は、今四半期の収益発表の際に多く見られました。

テスラ社のCEOであるイーロン・マスクは、会社がエヌビディアのハードウェアを「エヌビディアが我々に提供するのと同じくらい早くエヌビディアのハードウェアを採用する」と述べました。それくらいエヌビディアに厚い信頼を寄せていることが分かります。

さらにアマゾン社とアルファベット社も、それぞれの企業でエヌビディアのGPUがAIプロジェクトに活用されていることを認めています。

エヌビディアの創設者兼CEO、ジェンセン・ファンは次のように述べています。

「AI向けのデータセンタープラットフォームへの需要は、産業や顧客を問わず広範囲にわたっている」

まとめ

今回はAIブームについて紹介しました。

まとめると、
・今回のAIブームは業績が伴っているのでITバブルのように簡単には崩壊しないと予想される
・エヌビディアはまだまだ好調

となります。人工知能はとてもわくわくする分野でもありますね。AI事業の今後の動向に注目です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました