経済指標の1つであるCPIについて簡単に分かりやすく解説します。
CPIとは
CPIは消費者物価指数ともいい、Consumer Price Index の頭文字をとって名付けられています。
消費者が実際に購入する商品やサービスの価格の変動を示す指数で、物価の上昇や下落を測る指標として用いられます。
CPIの計算方法
一般に次の計算式で求まります。
CPI=現在の価格÷基準年の価格×100
例えばパンの基準年の価格が100円で、パンの現在の価格が120円であるとき、(120÷100)×100を計算すると20%物価が上昇したことが分かります。
また、実際には品目は複数あるので、それらの総合値で算出します。品目の構成割合は異なるので単純に平均値をとるわけではなく、割合に応じて重み付けされています。
CPIと為替の関係
一般には次のような関係があります。
・CPI上昇→通貨買い
・CPI下落→通貨売り
CPIが上昇するということは物価が上がっており、インフレを抑制するため金利の引き上げが予想され、通貨が買われます。
しかしもちろん例外もあります。例えばスタグフレーションのような状態の場合です。
スタグフレーションとは、景気が後退するときに物価が上昇する現象のことです。こういった場合はCPIが上昇していても通貨は売られます。
為替でトレードするときは、他の指標と合わせてその国が良い景気にあるのかどうかを見極めることが大切です。
まとめ
今回はCPIについて解説しました。他の経済指標も解説しているので気になった方は見てみてください。
コメント